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日常のモノゴトをメモ

Jim O’Rourke Ishibashi Eiko solo and duo @ 神戸 旧グッゲンハイム邸

ジム・オルーク石橋英子さんのライブ。

なかなか貴重な機会だという事で、片道約2時間かけて旧グッゲンハイム邸


グランドピアノを中心として、シンセノイズなどを加えた演奏。

まず、英子さんのソロ。クリアな歌とピアノ、そしてノイズを緩く重ねながら。

曲間にノイズを重ねる度に演奏が背景へと追いやられるような奥行きのある展開。途中、ノイズのニュアンスと呼応するかのような演奏が印象的だった。ざらつきと引っ掻くような高音の混ざったノイズと、透き通ったボーカル、ゆったりしたピアノの掛け合わせがおもしろい。

そしてジムのソロ。いつものカーディガン。しかしギターではなく、これもグランドピアノ中心で。

静寂からノイズが立ち上がって、、細かく音が広がる。環境音など混ぜたり、高低音の混ざり具合など見えてくる意外と解像度の高いノイズ。それらが静寂と広がりを繰り返し、そこにピアノを多様に、単調にかぶせていく。最後はループされたノイズとピアノがリズムを同期しながら強く弱く続く…そして静寂。心地よい時間であった。

デュオは短い時間で、もう少し長く聴いていたかった。

じっと聴き入る時を過ごし緊張感の残る会場。最後にジムが「みんな、飲みましょう」と言って庭へ向かい終了。笑顔で空気が解ける。

その後も、しばらく音が耳に残る、、そんなLIVEだった。