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日常のモノゴトをメモ

suzuki yuri 「Playing with Sound」@ポーラミュージアムアネックス

東京出張のタイミングで、スズキユウリさんの展示へ。

前から観たかった作品が一同に、、という印象で、ほとんどが触る事が出来、とても充実。

作品は、球状のLPプレイヤーで世界中から集めた音を再生する「The Sound of the Earth」や、図形で描かれた楽譜の上をミニカーが走り、色を読み取って音を奏でる作品「Looks Like Music」、壮大な朝ごはん製造マシン「Breakfast Machine」。プラグを差し込むだけで人参でもバナナでもあらゆるものを楽器に変えてしまうシンセサイザー「OTOTO」は、自身の会社「Dentaku」で販売されている。どの作品も明確なコンセプトに基き、テクノロジーによって実現された現代美術の作品でありながら、ポップで親しみやすさを兼ね備えている。

おもしろかったのはOTOTOを使った、楽器が数点の展示。amazonの段ボールで出来たギターや、ピアノ。非常にゆるくかわいいものでシンセをつかって、その楽器の音がでるようになっていました。ほか、植物や水の入ったコップなどもシンセに繋いで音が出るようになってたり。

楽器のカタチと音は密接にイメージされてて、やはり…というシンセ音が鳴るようになっているのですが、植物とかになると…触るまで想像できない音。

そのものが発している音としてシンセ音が感じられます。音とカタチの関係について考えたり。。。

あと、「Looks Like Music」色を音に変えるという作品。マジックペンの線をトレースして走る列車?が、その下にある色に合わせて音を出す仕掛け。

鑑賞者が自由にマジックペンで色を加える事ができます。この展示は床に置いてあり、座り込んで(這いつくばって)ペンで書き込むようになっていて、そしてそのまま音を聴く、、まるで子供の頃遊んでたように。そのような状況が、子供のように音を楽しむ感覚を呼び起こしているなと感じました。。。

そういった普段聴いてる音の目線を少し変えて新しい感じ方のできるおもしろい内容でした。

実際作品はほとんど触れるのですが、自分がいる時は空いていて触らず帰っちゃう人もいたりで。混んでる時の方が楽しいかも。


「The Sound of the Earth」


「Looks Like Music」


「OTOTO」


「Garden of Russolo」