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日常のモノゴトをメモ

チェルフィ ッチュ 部屋に流れる時間の旅 @ ロームシアター京都 ノースホール

震災以降を直接的に描いた作品。

死者は生き生きと、残されたものは正気なく
震災以降の世界について語っていく。

内容自体は音も少なく、
静寂の中での音や仕草、言葉など
演出も抑制が効いてて
ひとつひとつに注意を注ぎながら
引き込まれる感覚があった。

内容が震災に直接的で
わかりやすくもあるが
逆に閉じたようにも感じられ、
自分の中にテーマに対して
新たな何かや感動のようなものが得にくかった。

これは自分の震災体験(阪神ですが)を
あらかじめ持っていたため
自分の感情が、今回のキャラクターのどこにも当てはまらず、
もっと深さや広がりのある視点を期待しすぎたせいかなと。。。

素直に見れば、非常にわかりやすく
うなずいたり、そうでなかったりするのかもしれない。
そこの達しなかった何かに気づけたのが、結局自分のあらたな視点かもと。
そんなことをじっくりを考える機会となった。