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日常のモノゴトをメモ

青葉市子@旧グッゲンハイム邸

旧グッゲンハイム邸
踏切りの近く、海の見える高台にある古い洋館というのがベタな表現か。とても雰囲気のある独特の場所。

青葉市子さんのライブ。
静かに開演。会場の立地のせいで踏切の警報音、電車の通過音が演奏とまじわる。数曲後、会場に空気を入れるために窓を開放することに。周囲の環境音が会場に流れ込む。新作にもあるフィールドレコーディングさながらな雰囲気。

子供の声、電車の音、ざわめき。風のつめたさ。蚊取り線香の匂い。。。

聴衆、演奏者にさりげなく影響を与えながら、ライブは進む。

余白のある音だから、、、環境と合うのか…と思ったが、むしろ環境に影響されて呼応する音が出ている感じ。音や匂い、見えている風景。人の出してる生音という感じが強調されながらも、空気のように浸れるライブとなった。始まりに効果音として呼吸のような声を入れて始める曲に、息遣いの生々しさをより強く感じた。

CD音源も良いが、ライブはかなり良い。時間、空間に呼応するのがライブの姿だが、今回は場所も相まって生々しさが心地よくゆったりと進む時間が、瞬く間に終わってしまった。