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日常のモノゴトをメモ

ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース

アーティストが人生の過去を辿るドキュメンタリー。
伝記的にヒロイックな話を期待したりもするのだが、
少し変わった編集の映画。

ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース」

自伝的な映画で、事象よりも内面、本人のルーツのようなものを探りふりかえる。
過去の表面的な活動については、さほど語られない。

ただ、自身が運転する車の中で、過去に関わった人物を交えて今までの活動がぼんやりと回想される。ニック・ケイヴ本人の比較的、他愛なかったり、曖昧な返答の対話の中で。

車中以外での展開は、ライブへの理念や生い立ちなどがこれも人との対話を介しながら引き出されていく。。。

単なる歴史をたどるドキュメンタリーではなく、ニック・ケイヴの内側へと深く引き込まれる編集だが、観た後、その赤裸々な何かを垣間見ることができた感によって、スッキリした気持に。


記憶についての大事さを語るニック・ケイヴだが、80年代のことは忘れたなどど話してるところも、彼らしいところだなとも思ったり。



written by iHatenaSync